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◆説明◆ ~新発見の超一級史料です~
現在まで記録が無く、全容が一切不明であった、北方防衛の為函館に仙台藩が文化五年に初めて建設された、千代ケ岱陣屋の絵図面です。新発見の超一級史料です。g陣屋の東西の規模(間数)や、家臣の陣屋内の配置氏名。各施設や井戸の配置など、非常に詳細に記載されえおります。本陣の建設には、仙台藩の重臣、芝田兵庫が主導。芝田兵庫の居宅も、本陣内に配置され、記載されています。
仙台藩が建設した陣屋の跡地に、津軽藩が新たに陣屋を建設。津軽陣屋の絵図面が残されているが、初期の仙台藩建設の陣屋の絵図面が発見されず、今まで規模の全容の比較が出来ませんでしたが、出品史料と比較して特筆すべき新事実が判明しました。
★正門の配置が全く逆。城郭防衛の要である、枡形を配置した表門が初期の仙台藩陣屋では、南に配置。 津軽藩が跡地に建設した陣屋の表門は、枡形を北の配置している。 防備の対象が、海からを重視するか、陸からを重視するかの判断が大きく変わったようです。
★津軽陣屋は、仙台藩が初めて建設した陣屋の配置と規模をほぼそのまま参考にして建設。 但し、防衛の対象が変わったかのように、正門の配置や、煙硝庫、本陣を逆にして再配置。
千代ヶ岱陣屋幕末の亀田村(現・函館市)に築かれた陣屋。「千代ヶ岡陣屋」「津軽陣屋」とも呼ばれた。仙台藩が、択捉などの出張陣屋の元陣屋として、東西約130m、南北約150mの土塁を築き陣屋を置いたのが最初。明治2年(1869年)5月16日、中島三郎助が率いる旧幕府軍と新政府軍との間に、戊辰戦争・箱館戦争最後の戦闘が行われた場所。
津軽陣屋日露関係の緊張を受け、江戸幕府が蝦夷地を直轄領としていた文化5年(1808年)、蝦夷地の守備を命じられた仙台藩が箱館における拠点として、亀田村千代ヶ岱に百二十間(約220m)四方の陣屋を築いたのがはじまりである。その後、蝦夷地の松前藩への返還により陣屋は放棄されたが、箱館開港に伴い幕府が蝦夷地を再上知した後、蝦夷地の守備を命じられた弘前藩も安政2年同地に陣屋を建設。これより「津軽陣屋」と呼ばれるようになった。
津軽陣屋は、中心に本陣を置いて四周に土塁と外濠を巡らしたもので、東西七十二間(約130m)・南北八十間(約145m)、土塁高さ一丈二尺(約3.6m)・上幅九尺(約2.7m)、濠幅六間半(約16m)であった。