次作ライヴ盤で初期の集大成を兼ねた過去楽曲の再構築、今作での楽曲の見事な整い具合という実績を以て、かの大傑作”Highway to Hell”制作へと駒を進める事となります.....................................................................................
なお、今作はかのThe Rolling Stonesの名ギタリストKeith Richardsのお気に入りとして知られる作品でもございます......................................
ラインナップは名手揃いで第一期全盛期。
Angus Young(G)、故Marcolm Young(Rhythm G、B-vo)、故Bon Scott(Vo)、Cliff Williams(B、B-Vo、ex-Home(Wishbone AshのLaurie Wisefield在籍))、Phil Rudd(Ds)となります。
プロデューサーは(基礎系ロック音楽の名ソングライター・コンビで知られる)”Harry Vanda & George Young”、1978年1~3月オーストラリア・シドニー”Albert Studio”での制作となります。
前作同様男気溢れる剛球一本槍的な音楽性ではございますが、プログレ系としてカテゴライズされるバンド出身名手Cliff Williamsが加入した事でリズム面が安定・強化。
またCliff Williamsのフレーズのセンスは抜群で、単調になりがちなリズムやフレーズに上手く色を加えており、また躍動感や立体感重視もありPhil Ruddとの鉄壁リズム隊が完成がミソでございます。
リズム隊の鉄壁さや躍動感・立体感重視がバンドにスケール感を与えており、またCliff Williams自身がプログレ系バンド出身という事もあり、リズム面に応用性が感じられるもの。
剛球一本槍的な音楽性に更に魅力と幅を持たせ、音楽性を広げ易くなった感がございます。
ロックンロール系は緩い演奏・アンサンブルという事が多いのですが、このAC/DCはそれを排除した鉄壁のアンサンブル。
後に正統系HMバンドJudas PriestやAcceptがAC/DC系の楽曲をアルバムに収める事からも演奏の鉄壁さが伺えるものでございます。
また、演奏面だけでなく音楽性も垢抜けた感があり、メロディ感覚も非常に整ったもの。捨て楽曲がない事もミソ、次作での大成功が伺える音楽性基礎完成の感がございます。
初期のAC/DCの音楽性の鍵を握る感のあるプロデューサー・コンビ”Vanda & Young”でございますが、カーステレオで聴いて最高か?否か?というのが音造りの基本である模様でございます。
(前作に比べ明らかに予算は組まれた感がございますが)今作も安普請の感がございますが、(カーステレオとしてどうなのか?という面がございますが)今作もガレージ感・ライヴ感が強く、ロックの生々しさや荒っぽさがございます。
使用スタジオは狭いものであった模様でございますが、それを逆手に取り、音を中心に集めるモノラル感を生かし迫力のある音造りを狙った感がございます。
故Marcolm Youngは古いビッグバンド・ジャズを好んだと言われ、ステレオ録音でありながらもそのモノラル録音の迫力ある特徴を生かした音造りをバンドが指向した感がございます。
後にアメリカではトラック・ドライヴァーの方々に絶大なる人気・支持を集めるというAC/DCでございますが、音楽性のみならず音造りも絡む感がございます。
次作ライヴ盤で初期の集大成を兼ねた過去楽曲の再構築、今作での楽曲の見事な整い具合という実績を以て、かの大傑作”Highway to Hell”制作へと駒を進める事となります.....................................................................................
なお、今作はかのThe Rolling Stonesの名ギタリストKeith Richardsのお気に入りとして知られる作品でもございます......................................
紙ジャケット仕様盤は現在入手困難。この機会に是非。 注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。